アロエの治癒能力、利用方法

アロエを知ったのは幼少期、ストーブの上に置いたやかんが倒れ、飛び散った煮え湯で手の甲を火傷した際、祖母が庭からアロエを切り取ってきて患部に貼り付けて貰ったときだ。

その時の利用方法は、確かアロエの葉の部分を切り、中から出てくる黄味がかったジェル状の液体を絞り出し、カーゼに伸ばし、絆創膏で留めてくれたと思う。

その効果はどうだったのか覚えていないが、万能薬=アロエの印象が消えずにあるということは、それなりの治癒能力を発揮してくれた証なのだろう。

さりとて自らアロエで傷を治した経験はなぜかない。

植木鉢に挿したアロエを売っている光景を度々見かけたりはするが、買おうとは思わない。

その代りに薬局へ行きアロエ成分の有無など微塵も気にせずに市販薬を買う。

いったいアロエには治癒能力が本当にあるのだろうか。

あれば、アロエを主原料とする薬がもっと売られていてもよさそうなものだが・・・。

そこで文献をひも解いた。

幼い頃火傷を治してくれたのは“キダチアロエ”というもののようだ。

その他“ケープアロエ”も薬効性があるらしいが、その他殆どのアロエ(植木鉢で売られているもの)には薬効成分がないとのこと。

ところがこのキダチとケープのアロエだが、同時に副作用があり、絶対的な効能という面でも不安定な部分があるようだ。

どうやらこの辺が、アロエを主成分とした市販薬が少ない原因となっているのだろう。

しかしながら、傷病に対し一定の治癒能力を有するアロエは民間療法として長い間珍重されてきたことは確かで、これからも流行らず、されど廃れず、末長く重宝されていくものと思われる。